Mr.Right
woman preparing for taking painkiller in hand

治験に参加した話

開発された新薬を、市販前に効果があるか試験する「治験」。筆者が治験に参加してきた際の一日の流れをお話します。なお、守秘義務があるため詳しい部分は何となーくぼかして書きますので、ご了承ください。
筆者が参加した治験は、5日間入院するだけというもの。他の治験では数年に渡る通院があるなか、短期の入院だけで済む治験にメリットを感じ応募しました。

スクリーニング

まず、治験の詳細や健康状態を確認する「スクリーニング」と呼ばれる検査を行います。これは入院から2週間ほど前に行われ、採尿・採血・血圧、脈拍測定・心電図測定・診察を行いました。スクリーニング日は朝から何も食べることができなかったのですが、午前中に始まった検査が終わったのは午後2時頃。それまでおよそ18時間もの間水以外何も口にできませんでした。

1日目

治験に参加できる旨の連絡をうけ、いざ治験当日。この日も朝から何も食べることができませんでした。集合時間は午後。そこからベッドに案内され、スクリーニングのときと同じような検査を行い、入院や治験に際しての説明を受け、やっと夕食。そう、この日は夕食しか食べることが出来ませんでした。絶食時間24時間。提供された夕食は白米に数品のおかずといった感じで、正直全く足りませんでした。この量の食事が治験中ずっと続きます。
ベッド同士の仕切りはカーテン1枚。就寝時間以外は廊下側を開けっ放しにしておく必要があるため、プライバシーはありません。また、小さな騒音(物を取る音、足音、キーボードを打つ音等など)も静かな病室に響き渡るため、神経を使います。

入院中

詳しいことは割愛しますが、投薬日はお風呂に入ることができませんでした。入浴中(といってもシャワーしかありませんが)に体調不良にならないようにとのこと。また、行動範囲はベッド~トイレだけです。基本的には寝っ転がっているしかありません。たまに顔を洗いにいったり、水を飲みに行ったりはしますが、他の治験者の目もあるのであまり頻繁にはいけません。

退院

退院日はスクリーニング、1日目と同様に検査を行い、そのまま流れ解散であっけなく午前中には退院することができました。

特に持っていってよかったもの

パソコン

映画をみるために重宝しました。ちなみに、キーボードの音は結構響くのであまりカチャカチャするのはおすすめしません。というか隣のベッドから一日中キーボード音が聞こえて鬱になりかけました…。

イヤホン

これはめちゃくちゃ大事です。基本的に病室では音を出して音楽を聞いたりすることは出来ないので、イヤホンがないと無音の生活が続きます。他の治験者の生活音も意外と気になってしまうので、ノイキャン搭載のイヤホンなら尚良いです。筆者は食事中、ポッドキャストを聞きながら食べることで心を落ち着かせていました。会話がなく、咀嚼音しか聞こえない食事は結構ストレスです。

まとめ

以上、治験に参加した話でした。今回記事にした治験の負担軽減費はおよそ10万円でしたので、だいたい1日2万円。しかし、24時間拘束されるので時給にすると830円ほどになってしまいます。最低賃金の全国平均より低いですね。もう一度治験に参加するかと聞かれたら、正直ちょっと遠慮してしまうかもしれません。治験を行う病室は普通の病院よりももっと粗悪な環境で、自由に歩き回ることもできず、外の空気も吸えません。それよりかは8時間くらい働いて自分の家で寝るほうが幸せかなと思いました。勿論、人によって感じ方はそれぞれですので、「治験最高!」と思う人もいると思います。確実なのは、「神経質な人は合わない」ということ。筆者は周りの目を気にしてしまうタイプなので、気疲れしてしまいましたが、もう少し気の強い方に合うのかな、と思いました。